ブラックホールと時空の歪み―アインシュタインのとんでもない遺産
Kip S. Thorne
(2013-12-19)
タイトルに偽りなしです。
ブラックホールとは何か? 誰がどう考えだしたのか? 時間に始まりや終わりはあるのか? 無限の空間とは? このような疑問を巡る秀才達の物語です。
現代物理学の基礎は量子力学と相対性理論です。ブラックホールは,究極的なこの二つの接点とも言えます。
「宇宙の始まり」にも深く関連しています。不思議で魅力的な世界です。
著者も,ブラックホールや重力波の研究で優れた業績を残している科学者(Caltech)です。したがって,ブラックホールの考え方とそれを巡る科学者達の物語が具体的に詳しく語られています。アインシュタイン,チャンドラセカール,ホイラー,ホーキング,といった天才達が登場します。
文献,年表,用語集,どれも豊富です。
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