2013年12月26日木曜日

From Dark Matter to Galaxies

http://gc2014.csp.escience.cn/dct/page/1

18-23 May, 2014, Xi’an (西安), China


2020年代を見据えた理論宇宙物理・天文学

http://indico.ipmu.jp/indico/conferenceDisplay.py?confId=27

2013-12-25 @ IMPU, Kashiwa


KAGRA, Astro-H, TMT, SPICA, SKA, CTA, LSST, Euclid, WFIRSTなど大型計画や、
今後申請・審査が進むと考えられる中規模計画のなかでの理論天文学の役割を議論
する。特に、これまであまり理論懇で議論されてこなかった大規模データのデータ
解析手法、あるいはデータから理論に繋げる過程の統計手法についても学ぶ機会を
提供する。これまでも観測計画について議論する機会はあったが、ともすれば特定
の研究分野、波長に片寄りがちであった。今回の幅広い分野のレビュー講演により、
これまで想定していたものとは異なる観測分野との接点を見いだす機会を提供した
い。また、今後の観測計画にかかわる理論懇の役割を議論する。

宇宙マイクロ波背景放射偏光観測に向けた多色Transition Edge Sensor ボロメータ検出器の開発


講 師: 鈴木 鈴木 有春(アリトキ) 氏(カリフォルニア大学バークレイ校博士研究員)

題 目: 宇宙マイクロ波背景放射偏光観測に向けた多色Transition Edge Sensorボロメータ検出器の開発

要 旨:
近年の宇宙マイクロ波背景放射(CMB)観測はその偏光成分を精密観測することにより、大規模構造による重力レンズ効果や初期宇宙インフレーション期の原始重力波を起源とする「Bモード」偏光の観測を目指している。我々は直線偏光特性と広域な周波数帯域を持つSinuousアンテナで集光し、信号を多色周波数帯域に分けTransitionEdge Sensor (TES)ボロメータで読み取る多色検出器を実現した。地上実験POLARBEARや衛星計画LiteBIRDなどを例に使いCMB観測におけるTESボロメータ焦点面の開発状況を報告する

2014-01-07 13:30-14:30 @ ISAS

2013年12月22日日曜日

原子力発電 (岩波新書 青版 955)

原子力発電 (岩波新書 青版 955) [新書]





原発事故と科学的方法 (岩波科学ライブラリー)


すでに評価された科学者でありながら,「政府と専門家の言うことは必ずしも信頼できない,ウソが多々ある」と勇気を持って行ってくれた著者と出版社に感謝。

天文の世界では著名な理論物理学者による原発事故の考察です。


合理的,科学的に考えると,地震が多く,人口密度も高い日本で原発を運用するのは,危険です。直接的に不安と被害を被る周りの住民,事故が起こったときに税金を投入する国民にとって,大きなリスクです。実際,福島で取り返しのできない事故が起こりました。少なくとも日本では,原発は危険。早急にやめべき。政府や専門家は危険を過小評価する場合が多い。それでも,原発を止めない政府とそれを支持する大多数の国民,なぜでしょう?

究極的には,「これまでの日本のシステムを作ってきた経済的に安定している人,現状に満足している人」と「将来の子供達のために,多少,不便でも,不安のない社会を作りたい人」との争いなのでしょうか? こう言ってしまうと,ちょっと悲しいです。

競争と共生のバランス,強い人の欲と弱い人の悲しみ。言うは易く行うは難し。自分の頭で考えて,行動しないとあかんです。


2013年12月19日木曜日

Black Holes and Time Warps: Einstein's Outrageous Legacy

ブラックホールと時空の歪み―アインシュタインのとんでもない遺産


Kip S. Thorne

(2013-12-19)
タイトルに偽りなしです。

ブラックホールとは何か? 誰がどう考えだしたのか? 時間に始まりや終わりはあるのか? 無限の空間とは? このような疑問を巡る秀才達の物語です。

現代物理学の基礎は量子力学と相対性理論です。ブラックホールは,究極的なこの二つの接点とも言えます。
「宇宙の始まり」にも深く関連しています。不思議で魅力的な世界です。

著者も,ブラックホールや重力波の研究で優れた業績を残している科学者(Caltech)です。したがって,ブラックホールの考え方とそれを巡る科学者達の物語が具体的に詳しく語られています。アインシュタイン,チャンドラセカール,ホイラー,ホーキング,といった天才達が登場します。

文献,年表,用語集,どれも豊富です。


2013年12月18日水曜日

原子力市民委員会

http://www.ccnejapan.com

東日本大震災と福島第一原発事故から二年が経ちました。自然の脅威とともに近代文明が生み出した巨大科学技術である「原子力発電」の本質を目前にし、多くの人々が一日も早い脱原発への政策転換を望むようになりました。しかしながら、事故炉の安定の確保にはほど遠く、多くの被災者が故郷に戻れぬ一方、生活再建の見通しも立たないという過酷な状況にある中で、長年多くの警告を無視して原子力政策を推し進めてきた政党が政権につき、事故の責任を不問に付したまま、福島原発事故から目をそむけ、あるいはなかったものとして、原発再稼働への動きを強めています。