2014年4月25日金曜日

地球外生命――われわれは孤独か (岩波新書)


タイトルに偽りなしです。地球以外に,生命,特に知的な生命がいるのかどうかを「科学的に」挑戦しています。

各章で,
1. 地球の生命の限界,
2. 生命の進化,
3. 地球のでき方と環境,
4. 太陽系の中の生命,
5. 知的生命の可能性
について,最先端の科学の回答を説明しています。

最近,太陽系以外の星にも,3000個以上もの惑星が見つかっています。中には,太陽系と同じく複数の惑星が回っている星もいくつも見つかっています。半分以上の星には,何らかの惑星があるのが普通のようです。

特に面白いのは,5.3の
「地球外生命と交信する」のアクティブSETIです。
大きなアンテナを使って,地球外の知的生命からの信号を探すのがSETI(Search for Extra-Terrestrial Intelligence)です。信号を待ち受けるのではなく,こちらからも電波で信号を送ってしまおうというのがアクティブSETIです。特に惑星が見つかっているできるだけ近い星に向かってメッセージを送っているようです。ある星の場合,44年で信号が往復できるようです。気のながい仕事です。


星は動き回っています。数光年先にある,太陽系に近い星が,たまたま,太陽系のそばをかすめることがあるようです。
例えば,現在,6光年先にある「バーナード星」,今から約1万年後には,太陽系に約3.75光年まで最接近するそうです。
この星の惑星に住む仲間との遭遇が楽しみです。

天の川の中には,太陽のような星が1000億個近くあります。さらに,宇宙には,天の川のような銀河が,これまた1000億以上あります。したがって,地球のような惑星が無数にあります。その中で,地球にだけ「生命」が誕生するのは,とてもあり得ないと思います。したがって,宇宙には地球以外にも生命が存在するでしょう。問題は,その生命が,人間のような「知的な生命」に進化しているかどうかです。また,そもそも「生命」とはなんでしょう? 

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