2015年11月4日水曜日

Chromospheric Lyman-Alpha Spectro-Polarimeter (CLASP)

         「宇宙科学談話会(第28回)」

日時:   2015年11月4日(水) 16:30-17:30
場所:   宇宙研 A棟2階 大会議場
講師:   鹿野 良平 (国立天文台)
題目:   Chromospheric Lyman-Alpha Spectro-Polarimeter (CLASP)
概要:
 国際共同プロジェクトChromospheric Lyman-Alpha Spectro-Polarimeter
(CLASP)は、仏国・スペイン・ノルウェーの協力の下、日米で進めてきた観測
ロケット実験です。その目的は、ライマンα輝線(121.567nm)の直線偏光を
0.1%という高精度で測定し、ハンレ効果を用いて彩層・遷移層の磁場情報を
得ることです。
 CLASP観測装置は、カセグレン望遠鏡・偏光分光解析装置・2次元撮像光学系の
3つの構成要素からなり、CCDカメラ(米国担当)と回折格子(仏国担当)を除く
大部分は日本が担当し開発されました。今年の9月3日にNASA観測ロケットに
よって米国ホワイトサンズ発射場から無事に打上げられ、太陽大気の彩層・
遷移層が放つライマンα輝線の偏光観測に世界で初めて成功しました。また、
太陽観測衛星「ひので」やIRIS衛星、および地上太陽観測所との共同観測に
より、太陽表面から上層コロナまで多面的なデータを取得しています。
 今回得られた素晴らしい観測データにより、現在、当初目的の偏光解析以外
にも様々な観点から解析研究が進められています。